トレンドフォロー向きな指標の代表として、MA(移動平均線)をご説明します。
※前の記事でもMAについて少しご説明しました。SMAの短期トレード用セットアップも載せてあります。
※逆張り向きな指標としては、この次の項でRCIをご紹介します。
MAの基本的な使い方は、トレンドフォローで「MAの上を値段がキープしている間は決済せずに持っておく」ことです。
基本的には長期で使うべきだと私は思っています。
なぜなら、短期では上下の動きが激しくなってくると、平均値など意味がなくなってしまうことがあるから。
忙しい短期トレードで、結局持ち合いだった時です。
上がったら「上かっ!?」下がったら「下かっ!?」で、どちらでもなかった・・みたいな(笑)。ありますよね。
こんな時、
平均値は役に立たないのはお分かりだと思います。
持ち合いでは平均値ではなく、端(はし)で買わなくてはいけないからです。
こういう時はフィボナッチを使うと簡単に取れますが、指標をどうしても使いたいのであれば
せめてオシレーターを利用しましょう。
ストキャスティクスや、RCI、CCIなどですね。
※持ち合いなのに移動平均線に頼ると、残念なことになりますよ。
※「基本的に長期で使うべき」と書きましたが、長期で使う、とは
値動きに傾きが出ている時は時間とともにそちらの方向へ進むので
すぐに利益を確定するのではなく→傾きが大きくなるのを十分に待ってから利確する、という意味。
短期足(1時間足など)でも使えますが、一瞬の暴騰を獲る!というような売買ではなく長く持つことによって利益を出すわけです。
だから同じ1時間足でも移動平均線はデイトレード向きではなく、スイングトレード向きです。
MAの基本的な使い方は『祈る』です。
MA(移動平均線)を割れないように祈るのみです(笑)。
ただただ上昇中に買って持っておくのがトレンドフォローですから、テクニカルも何もないです。
一番重要なことは精神的に耐えられるかどうか。
「上がる!」と信じるのみというわけです。
運が良ければ、そのまま上昇して行く。
でも状況が狂ったら下落してくるわけですが、その支えになるもの(心の?)がMAです。
つまり、移動平均線を割れないのならポジションは保有しておく。割れたら撤退を考える。
テクニカル分析と言うと、何かカッコイイ!ような雰囲気がありますが、そうでもありません。
ただの運ですから。(笑)
それが移動平均線です。
長期トレンドフォローをするような方は細かなテクニカルなどはそんなに気にされない方ばかり。
そんな方々が参考にするのが、MAです。
MAを割れたかどうか。
それを皆が気にしたのであれば、そのラインが意味を持ち始めるわけですね。
平均値なんていう、もともと何の意味もないものが意味のあるものに変わる。
そんな不思議がこの世界にはあるのです。
不思議なMAでした。
(ちなみにないとは思いますが、MAを「マ」と呼ばないで下さい。(笑)「エムエー」です)
次は逆張り向きな指標について
もう一つの使い方として、
細かな値動きの上下をノイズと捉えて惑わされないようにする、というものがあります。
これは大きな数値のMAではなく、小さな例えば5MAや10MAなど
小さな数値の移動平均線を使って考えます。
5MAなら5本のローソク足の終値が確定したら値が動くことになります。
あくまでも平均化された数値で考えることにより、激しい上下に惑わされにくくなる。
すぐに上下が分からなくなってしまうような方は、この方法を使ってみても良いかも知れません。
※平均足を使っても似たような効果があります。