デイトレード云々以前に、最低でも
チャートパターンやダウ理論程度は理解しておいた方が良いでしょう。
今回は「ダウ理論をどうトレードに活かすか」。
ダウ理論というと、基礎講座でも書いた通り、一番重要な点は「高値安値の切り上げ切り下げ」です。
切り上げ切り下げ続ける限りは、トレンドが継続しているという事。
ただまあ、それが分かったとしても
それだけで勝てるかというと、そう上手くは行きませんよね。
その高値安値はトレーダーほぼ全員が認知しているため、
わざと高値を抜けてから下落したりしますし、底を割れてから上昇を開始したりもします。
それは分かったけれど、それだけではダメ。
ではもう一つ、ダウ理論からネタを仕入れてみましょう。
そして、応用してみましょうか。
ダウ理論では先行期・追随期・利食い期というようにウィキペディアには書いてあります。
これだけだと、「うん。大相場は確かにそうだよね。」という感じがするだけで終わってしまいがちですね笑。
「ベイシング(BASING)」というのは「土台作り」の時期という意味。
これから大きく動くために土台を作る、要するに
持ち合い期間が長ければ、その分後から伸びる値幅も大きい!というわけです。
ベイシングがダウ理論でいう先行期にあたります。
動かないけれど、これからの値動きを考えて、早い内に買っておく時期ですね。
追随期で買う方が持ち合いの期間を待たなくて良いので理に適っていますが、
天底でポジションを持ちたいのなら
ある程度「持ち合い期間を自信を持ってやり過ごせるだけのテクニック(か、気合)」が必要です。
さて、上のチャートは金の週足なので大相場でした。
しかしながら、通常のトレードで役に立たなければあまり意味はないでしょう。
実は、1・2・3のダウ理論の形と、ベーシングの形状は短期トレードでもよく出てきます!
特に天底での持ち合いをよく見ておくと、良いレートで入れたりもします。
短期トレードでは
待つと言ってもそれほど長いわけではありません。
次の30分足チャートで確認してみましょう。
どうでしょう。
その3まで伸びるとは思えなかったのではないでしょうか。最後は行き切って、急に反落しました。これで小さな小さなワンクールのトレンドが終了です。
その3には2回、ベーシングがあります。
この時期に買っておけば、一番安値で買えた事になります。
しかし、暴落後の持ち合いをやり過ごせるだけのテクニックか気合(笑)
がなければ天底は掴めません。
だからこそ、「どこまで下落するのか?」という目標値をフィボナッチで算出出来るようになる事が相場では極めて重要なのです。
なぜ下落が止まるのかが分かると、そのラインを支えに買いを仕込む事が出来るからです。
そうやって分かっている人が仕込んでいるので、それ以上下落しません。
では、そのラインは何かと言うと
大抵の場合「フィボナッチ」です。
前の高値安値にただ引いただけの水平線では、さすがに頼りないですね。
意味がないとは言いませんが、大底を支えるラインは結構フィボナッチの下落目標値達成か、より大きな時間軸で押し目となる値位置。
※フィボナッチについては専門として教えていますので、テクニックのページや3STARTER.JPについてなどをご覧下さい。
理屈が大事です。色々な理論があり、その中でもことデイトレードに限定すれば、時間と値位置でしょうね。